12L14快削鋼の概要
A 高速自動・半自動工作機械の部品製造を目的とした、硫黄とリンの含有量が通常よりも高い鋼。快削鋼は棒鋼として製造され、0.08%の硫黄とリンを含む。–炭素0.45パーセント、0.15–シリコン0.35パーセント、0.6–マンガン1.55%、0.08–硫黄0.30パーセント、0.05–リン含有量は0.16%です。硫黄含有量が多いため、結晶粒に沿って介在物(例えば、硫化マンガン)が形成されます。これらの介在物はせん断を促進し、研削性を高め、切りくず生成を容易にします。これらの目的のため、快削鋼には鉛やテルルが合金化されることがあります。
12L14は、快削性および切削加工性に優れた再硫黄・再リン処理炭素鋼の一種です。この構造用鋼(自動鋼)は、硫黄や鉛などの合金元素の添加により、優れた被削性と低強度を両立しており、切削抵抗を低減し、加工部品の仕上がりと精度を向上させます。12L14鋼は、精密機器部品、自動車部品、各種機械の重要部品の製造に広く使用されており、代表的な用途としては、ブッシング、シャフト、インサート、カップリング、継手などがあります。
12L14鋼相当材
AISI | JIS | ディン | GB |
12L14 | SUM24L | 95MnPb28 | Y15Pb |
12L14の化学組成
材料 | C | Si | Mn | P | S | Pb |
12L14 | ≤0.15 | (≤0.10) | 0.85~1.15 | 0.04~0.09 | 0.26~0.35 | 0.15~0.35 |
12L14 機械的性質
引張強度(MPa) | 降伏強度(MPa) | 伸長 (%) | 面積減少率(%) | 硬度 |
370-520 | 230-310 | 20~40歳 | 35~60歳 | 105-155HB |