一般的に使用される二相ステンレス鋼
| ASTM Fシリーズ | UNSシリーズ | DIN規格 |
| F51 | UNS S31803 | 1.4462 |
| F52 | UNS S32900 | 1.4460 |
| F53 / 2507 | UNS S32750 | 1.4410 |
| F55 / ゼロ100 | UNS S32760 | 1.4501 |
| F60 / 2205 | UNS S32205 | 1.4462 |
| F61 / フェラリウム 255 | UNS S32505 | 1.4507 |
| F44 | UNS S31254 | SMO254 |
二相ステンレス鋼の利点
l 強度の向上
多くのデュプレックスグレードは、オーステナイト系およびフェライト系ステンレス鋼グレードよりも 2 倍も強度が高くなります。
l 高い靭性と延性
二相ステンレス鋼は、フェライト系ステンレス鋼よりも圧力下での成形性に優れ、靭性も優れています。オーステナイト系ステンレス鋼よりも特性値が低い場合が多いものの、二相鋼の独自の構造と特性は、多くの場合、それらの懸念を上回ります。
高い耐腐食性
二相ステンレス鋼は、鋼種によって異なりますが、一般的なオーステナイト系ステンレス鋼と同等(またはそれ以上)の耐食性を備えています。窒素、モリブデン、クロムの含有量を増やした合金では、隙間腐食と塩化物孔食の両方に対して高い耐性を示します。
費用対効果
二相ステンレス鋼は、モリブデンとニッケルの含有量を抑えながら、上記の利点をすべて備えています。つまり、従来の多くのオーステナイト系ステンレス鋼よりも低コストの選択肢となります。二相合金の価格は他の鋼種よりも変動が小さいため、初期費用とライフタイムコストの両方を見積もることが容易です。また、二相ステンレス鋼は強度と耐食性が高いため、多くの部品をオーステナイト系ステンレス鋼よりも薄くすることができ、コスト削減につながります。
















