GI鋼線の仕様
名目 直径 mm | 直径許容差 mm | 最小質量 亜鉛コーティング グラム/平方メートル | 伸長 250mmゲージ % 分 | 引張 強さ N/mm² | 抵抗 Ω/km 最大 |
0.80 | ± 0.035 | 145 | 10 | 340-500 | 226 |
0.90 | ± 0.035 | 155 | 10 | 340-500 | 216.92 |
1.25 | ± 0.040 | 180 | 10 | 340-500 | 112.45 |
1.60 | ± 0.045 | 205 | 10 | 340-500 | 68.64 |
2.00 | ± 0.050 | 215 | 10 | 340-500 | 43.93 |
2.50 | ± 0.060 | 245 | 10 | 340-500 | 28.11 |
3.15 | ± 0.070 | 255 | 10 | 340-500 | 17.71 |
4.00 | ± 0.070 | 275 | 10 | 340-500 | 10.98 |
亜鉛メッキ鋼線の伸線工程
l絞り加工前の亜鉛メッキ:亜鉛メッキ鋼線の性能を向上させるため、鉛焼鈍と亜鉛メッキを施した後、鋼線を製品に引き伸ばす工程を「伸線前メッキ」といいます。典型的な工程の流れは、鋼線→鉛焼入れ→亜鉛メッキ→伸線→完成鋼線です。この「先にメッキしてから伸線する」工程は、亜鉛メッキ鋼線の伸線方法の中で最も短い工程であり、熱亜鉛メッキまたは電気亜鉛メッキ後に伸線する方法が用いられます。伸線後の熱亜鉛メッキ鋼線の機械的性質は、伸線後の鋼線よりも優れています。どちらも薄く均一な亜鉛層が得られ、亜鉛の消費量を削減し、亜鉛メッキラインの負荷を軽減できます。
l中間亜鉛メッキ後引抜工程:伸線後の中間亜鉛めっき工程は、鋼線 - 鉛焼入れ - 一次伸線 - 亜鉛めっき - 二次伸線 - 完成鋼線です。伸線後の中間めっきの特徴は、鉛焼入れ鋼線を1回の伸線後に亜鉛めっきし、その後完成品まで2回伸線することです。亜鉛めっきは2回の伸線の間にあるため、中間めっきと呼ばれます。中間めっきしてから伸線することで得られる鋼線の亜鉛層は、めっきしてから伸線するよりも厚くなります。めっきおよび伸線後の溶融亜鉛めっき鋼線の(鉛焼入れから完成品までの)総圧縮率は、めっきおよび伸線後の鋼線のそれよりも高くなります。
l混合亜鉛メッキプロセス:超高強度(3000 N/mm²)の亜鉛めっき鋼線を製造するには、「混合亜鉛めっき伸線」プロセスを採用する必要があります。典型的なプロセスフローは、鉛焼入れ - 一次伸線 - 予備亜鉛めっき - 二次伸線 - 最終亜鉛めっき - 三次伸線(乾式伸線) - 水槽伸線です。このプロセスにより、炭素含有量0.93~0.97%、線径0.26mm、強度3921N/mm²の超高強度亜鉛めっき鋼線を製造できます。亜鉛層は伸線加工時に鋼線表面を保護し、潤滑する役割を果たし、伸線加工中に鋼線が破損することはありません。.